11月9日、SegWit2xハードフォークがとりあえず中止されることが発表されました。
↑SegWit2xハードフォーク予定だった494,784番目のブロックまでのカウントダウンを表示していたサイト
ビットコイン史上最悪の分裂が回避されました。とりあえず一安心です。
参考SegWit2xハードフォークとは?ビットコインはどうなる?
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Segwit2xハードフォークは撤回
SegWit2xは、とりあえず停止する(suspended)と発表されたようです。
2x Called Off: Bitcoin Hard Fork Suspended for Lack of Consensushttps://t.co/FURramXnKt
— CoinDesk (@coindesk) 2017年11月8日
NYAを主導していた面々も、さすがにこのまま強引にハードフォークしたところでビットコインを壊すだけだということを分かっていたんですね。
変な意地の張り合いみたいな泥仕合にならなくて良かった。まあここまでの経過は完全な泥仕合でしたがw
自分たちも相当なビットコインを保持している。というか彼らのほとんどはビットコインで成り上がった人たちです(ほとんどは言い過ぎ?)。そのビットコインの価値を誰も傷つけたくはないはずです。そもそもSegWit2xはビットコインの価値を高める為(スケーラビリティ向上の為)に計画したものなんですから。
ビットコインは管理責任者がいないのでトップダウンで物事を決定することができません。なので今回のようにコミュニティ内で意見が割れることも多々あるかと思いますが、またぜひ歩調を合わせてビットコインのバージョンアップを行っていってもらいたいところです。
たまに危ういが強固な分散管理システム
様々な思惑が絡み合うビットコインコミュニティですが、唯一全員共通の思いはビットコインを壊したくないっていう気持ちなんだなと今回、改めて感じました。
これは綺麗事とかみんな実は優しいねってことではなく、マイナーにしろ、開発者にしろ、取引所にしろ、ビットコインに関わる人間それぞれが経済合理性に従う以上、ビットコインは壊れないということです。
ビットコインコミュニティの人たちは、ビットコインと運命を共にしている人たちです。自分たちでそれを壊すインセンティブは絶対に無いはずです。昨日までは不安でしたがw
サトシナカモトは、ここまで想定してたのかな?
この分散管理システムは、ソフトウェアのプロトコルだけではなく人間社会の思惑をも計算しつくされた、とてもしなやかで強固なシステムのようです。
今回の分裂騒動で、返ってそれを証明できたのかも知れません。
とりあえず一安心ということで。
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