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思想から仕組みまで!ビットコインとリップルの違い

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 先日、「リップルが詐欺容疑で逮捕」という衝撃的なニュースでちょっと有名になったリップルですが、リップルは逮捕されていませんのでご安心下さい。笑

 リップルも、ビットコインのような仮想通貨の1つなのですが、ビットコインとどう違うのか?そもそもリップルって何なのか?またそれぞれの思想の違いや仕組みの違いについて、できるだけ簡単に説明したいと思います。

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リップルとは何か?

 リップルは現在、ビットコイン、イーサリアムに次ぐ時価総額ランキング第三位の仮想通貨です。

 と、普通は紹介されますが、リップル自体は仮想通貨ではありません。リップルというのは国際間の送金を低コストでスピーディに行う為のネットワーク、及び、それを構築しようとしている会社の名前です。

 そのネットワークのことをリップルネットワークと言ったりもします。

 そのネットワーク内で使われるXRPというのが仮想通貨に当たります。

 リップルネットワークの構想は、世界中の銀行やクレジットカード会社、あるいはビットコインなどの仮想通貨も含め、全ての通貨間のやりとりをXRPを介して行えるようにしようと言うものです。

 一言で言うと、XRPを世界の基軸通貨にしてしまおうと言う構想です。

 現在は米ドルを基軸通貨として世界各国はお金のやり取りをしています。事実上の世界共通通貨として米ドルは流通しています。紙幣が街中に流通しているというわけではありませんが、自国通貨と米ドルを簡単に交換できる仕組みを世界中の国が持っているということです。

 なので例えば、日本からアルゼンチンに支払いをしようと思えば、日本で日本円を米ドルに両替して、その米ドルをアルゼンチンに送金し、受け取ったアルゼンチンはその米ドルを自国の通貨に両替をするという手順を踏んで、支払いを済ませることになります。

 実際は、SWIFT(国際銀行間通信協会)と呼ばれる組織が各国の主要銀行の間に入ることで、そのやり取りをスムーズに行える仕組みができていますが、それでも国際間の送金ではいくつかの銀行を経由することになり、数日という時間と決して安くない手数料がかかることになります。

 XRPは仮想通貨なので、送金に際しては距離も国境も関係ありません。どこからどこに送ろうとも数秒で着金します。

 もしリップルネットワークが世界中の銀行を結べば、日本円をXRPに変えてそれを送金し、受け取った国がそれを自国通貨に両替する。それだけで国際間の送金が完了します。実際はわざわざ両替せずとも各国の銀行が国際決済用にXRPを常にプールしておけばそれでやり取りすればいい話です。

 要するに、国際間決済システムの大革命を行おうとしているのがリップルです。


出典: Ripple Labs, Inc.

ビットコインとリップルの違い

 ビットコインもある意味で通貨革命を起こそうというイデオロギーから生まれたものです。

 しかし、リップルとビットコインは全く逆の方向を向いていると言ってもいいかも知れません。

思想的な違い

 ビットコインは誰にも管理されない通貨を目指して作られました。通貨の価値を権力から開放したかったわけです。

 通貨というのは支配力の象徴です。紙に数字を書いて「これが本物だ。偽物を刷ったら厳罰に処す。異論は認めない。」と言い切れるとてつもない権力です。

 強烈な支配構造の産物ではあるものの、通貨(紙幣)というのは非常に便利なものです。経済活動には欠かせません。

 そこで反権力思想の強いコンピュータギーク達が、誰の権力にも頼らない通貨として暗号通貨ビットコインを作ったわけです。

 ナカモトサトシと呼ばれる正体不明の人物が考案したブロックチェーン技術は、管理者のいない非中央集権的かつ半永久的に動き続けるシステムを実現しました。

 管理者への信用を必要としないこの仕組みは、これまでになかった画期的なもので、そこに惹かれた技術者たちによってビットコイン及び他の暗号通貨は成長を遂げました。

参考これぐらいは知っておきたい!ブロックチェーンとは何か

 一方のリップルというのは、そもそも普通の一企業です。もちろん思いっきり管理者がいます。

 その管理者たちが世界中の銀行(巨大な権力を持つ組織)を口説きまわって普及させたのがリップルです。もちろん確かな技術に裏打ちされたものだからこそ口説き落とせるんだと思います。

 それにしても、銀行なんていう超保守的な組織を、ある意味でその業務(利益)の一部を奪うことになるリップルがどうやって口説き落としたのか?気になるところではあります。何か裏があるはず。。

 良く言えば、リップル陣営はとてつもなく政治力に長けていると言えます。Googleやバーナンキやビル・ゲイツなど世界の大物を味方に引き入れ、世界中の大銀行を動かし、自分たちが作ったシステムをその中枢に添えようとしているわけです。しかも米ドルを押しのけてです。

 とんでもないことをやってます。

 ビットコインが目指したのが「現在の権力構造をぶち壊す破壊的イノベーション」であるのに対して、リップルが行おうとしているのは、「現権力とうまく協調することで成し遂げられる技術革命」だと言えると思います。

技術的な違い

管理方法の違い

 まず大きな違いとして、ブロックチェーンの管理方法の違いがあります。

 ブロックチェーンとはいわゆる台帳です。「誰が誰にコインをいくら送った」という情報が全て書き込まれています。

 ビットコインのブロックチェーンはP2Pと呼ばれる非中央集権的なネットワークによって管理されています。そのネットワークには誰でも参加でき、公開されている為、そのデータの正しさを維持するための特別な仕組み(Proof of Work)が必要になります。

参考ビットコインのマイニングって実際何をするの?

 その為、ビットコインの送金には時間がかかります。送金件数が増えてくると処理に時間がかかってしまい(最短でも10分)なかなか着金しないという事態もありえます(数日かかることも)。

 これはスケーラビリティ問題と呼ばれる、ビットコインが今後解決しなければならない問題の1つです。

参考ビットコインのスケーラビリティ問題とその解決策について

 一方、XRPのブロックチェーンは、事実上、リップル社が管理しています。誰でも触れるものではありません。ビットコインとは違い、関係者以外には台帳を触らせないというセキュリティ方法です(これが普通です)

 ちなみにビットコインのブロックチェーンは仮に悪者がいても改ざんできない仕組みになっています。

参考ブロックチェーンが改ざん出来ないと言われる理由

 ブロックチェーンを非公開とすることには大きなメリットがあります。

 非公開ということは、書き込み権限を持った者が正しい情報を書き込むだけの話なので、ビットコインのProof of Workみたいな余計な作業が必要ありません。結果として送金情報の書き込みは瞬時に完了します。

 現状では、ビットコインの送金処理は毎秒4件程度が限界なのに対し、XRPの送金処理は毎秒1500件までスケール可能だと言います(visaカード並の処理速度)

 ビットコインの送金速度も徐々に改善される見込みはあるとは言え、現状では比較にならない差です。管理方法が根本的に違うため、この差は縮むことはあっても埋まるものではありません。

 そういう意味では、ビットコインが国際送金のスタンダード(主流)になることは難しいでしょう。その地位に今最も近いのがリップルだと言えるかと思います。

発行方法の違い

 ビットコインは発行限度枚数が約2100万BTCと決められています。マイニング(ブロックチェーンに新しいデータを書き込む作業)をした人にご褒美として付与する形で新しいビットコインは発行されるようになっています。

 今、取引所等で流通しているビットコインは全て、元を辿れば誰かがマイニングをした結果付与されたものです。

参考ビットコインの発行限度額と半減期について

 「上限が決まっていて少しずつ発行される」というのが肝で、これは我々人類の共通の価値と言える金(Gold)を模したものとなっています。

 埋蔵された金を採掘者が少しずつ掘り当てて手に入れるようなイメージです。金はなかなか見つからないからこそ価値があるわけです。もしそこらの庭を掘れば掘るだけ出てくるようではその価値は保てません。

 ビットコインもそのように希少性を失われないような設計になっています。

 その希少性に多くの人が群がることで、ビットコインには価値(執筆時点でおよそ1BTC=60万円)が付いているわけです。
※ハードフォークによってコインの量が倍増しながらも価値は下がらないという理解不能な現象も起きています。笑

 一方、XRPはリップル社が1000億XRPを持っているところからスタートしました。

 誰にどうやって渡しているのかイマイチ謎ですが、現状では380億XRPが市場に流通しています。残りの600億XRPほどはリップル社が保持しており毎月最大10億XRPずつ放出されるそうです。

 この辺の仕組みの不透明さが、XRP価格が高騰しない原因なのかなと思います。

 リップラーと呼ばれるリップル支持者たちは、XRPをガチホして月に行く(金持ちになるの意)と息巻いておりますが、仮にリップルネットワークが本格的に稼働したとしても、果たしてXRP自体の価値が上がるかどうか?は意見の分かれるところのようです。
※もちろんごく初期にXRPを購入していた人達は、既に数十倍という利益を手にしている計算になります。

 リップルを買うならGMOコインが一番お得です。

ビットコインとリップルの未来

 ビットコインは仮想通貨メジャーとして盤石な地位を築いています。

 価値の保存方法の1つとして、また価値を譲渡する方法の1つとして、今後、もっと広く一般的に使われる可能性があると思います。

 ただし、一般的な店舗での買い物にはなかなか使えるものではないと思います。着金の確認に少なくとも10分かかるというのは決済通貨としては致命的な欠陥です。

参考【論破求む】ビットコインの支払いをキャンセルする裏ワザ

 個人的には、銀行が発行する仮想通貨が一般的に流通する未来が来るんじゃないかなと踏んでいます。特に日本人は「管理者不在」の魅力よりも「強力な管理者」にしっかり管理してもらえるものの方が安心して使うと思いますし。

参考【銀行の未来】銀行が仮想通貨を発行するってどういうこと?

 リップルが国際送金のスタンダードとなる可能性は大いにあると思います。現状の国際送金システムはあまりに無駄が多く不便だし、リップルは、世界の支配者と言ってもいい金融のお偉い方に非常に好意的に受け入れられているようです。

 こういった大革命を阻むのは往々にして既得権益者であることを思うと、リップルのやり方は非常に巧妙なのでしょう。一体どんな接待が繰り広げられているのか。。

 まあ、冗談抜きでリップルは凄いです。

 草の根から広がったビットコインと、権力者を動かすことで広がろうとしているリップル。

 この仮想通貨の2大勢力から、今後も目が離せません。

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Nobuo

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仮想通貨に興味があるただの人です。モナコインが好きなのでMonazon.jpを作りました。よろしくです。